2018年11月28日水曜日

カジノの狙いは道民の懐です(後半)

今日は前回の続きで、私が総会で行った道議会報告を、要約して紹介します。

私はこれまでの3年半の間、カジノ絶対反対で、何度も質問してきました。
私自身、父親のパチンコが原因で、母子家庭で育ったという生い立ちが関係しています。
すでに日本中にあるパチンコ店が、深刻なギャンブル依存症を引き起こし、家庭崩壊やネグレクト、多くの子どもや大人が、人生を狂わされて苦しんでいます。
最近の道新の世論調査でも「カジノ反対」65%、「賛成」33%
反対が根強いのは、すでにあるギャンブルで多くの人が苦しめられているからに違いありません。
全国で、市民団体や職能団体が、反対の声を上げています。

安倍政権は、国民世論や運動を無視して、カジノを「成長戦略の目玉」として強行しています。
その本質的な狙いは「アメリカなど海外のカジノ資本に、日本を新たな市場として開放」しようということです。アメリカ大手のカジノ施設運営会社の社長は、日本のカジノへ1兆円規模の投資を公言しているそうです。
「個人金融資産1800兆円とされる日本に、カジノを作れば、莫大な利益を得られる」という目論見です。
2年前のカジノ推進法、提案者議員5人全員が、アメリカカジノ企業のコンサルタントから、
パーティー券購入の形で、資金提供を受けていた事実が、すでに明らかになっています。

安倍政権に、批判なく従う、伴走者として走っているのが、北海道の高橋はるみ知事です。
全国のどこの知事よりも早く、予算を計上してシンガポールのカジノを視察しました。
IR推進国会議員連盟の総会で「地方創生のために、全国で4~5か所の設定を」求めました。
「北海道にカジノはいらない」と質問したのに対し、「北海道にふさわしいIRを検討する」というばかりです。

議会で多数を占める与党会派が、高橋知事の背中を押しています。7月の議会で
「インバウンド観光を一段高いステージに押し上げる機会を、道の判断の遅れで失いかねない状況」
ギャンブル依存症は「コントロールが十分可能な社会的リスク」
「法案成立後に手を上げたのでは手遅れになる」などと迫りました。
選挙で、カジノ反対を政策に掲げる議員を当選させることが必要です。

人口の多い道央圏、苫小牧市にカジノを設置すれば、札幌市と周辺からの集客が見込めます。
札幌市民も、全道の道民も狙われています。
だから、苫小牧だけの問題ではなく、札幌市民、道民全体の問題です。
北海道にカジノはいらない。全道に運動を広げたい。
私も地元で、議会で、引き続きがんばります。

2018年11月27日火曜日

カジノの狙いは道民の懐です(前半)

先日、カジノ(賭博場)誘致に反対する苫小牧市民の会の講演会、総会に参加しました。
ギャンブル依存症に苦しむ人や家族を支援する活動や、海外のカジノなどの研究に取り組んでいる、
京都の大谷大学教授の滝口直子さんの記念講演と総会があり、
私は総会で、道議会での議論についてなど、報告しました。

講演では、オーストラリアやシンガポール、ノルウェーなど、各国の状況について、データをもとに報告されました。
シンガポールでは、問題ギャンブラーの平均支出月額が2014年80ドルから2017年250ドルと、大きく増えている、より射幸心をあおって、掛け金が増えていくような仕組みとなっていること。
ビクトリア州では歳入58億ドルのうち、ギャンブル税収が16億ドルと3割近くを占め、
その約8割を問題ギャンブラーが貢献している。
それに対して、ギャンブラーにかかる社会的コストは、総額137億ドル。
その75%を本人や家族、周りの人が負担している。
ノルウェーでは、国民を守るために完全国営化、賭ける額を厳格に制限し、
射幸心をあおるような仕掛けを一切排除していること、など紹介されました。

政府や道は「世界最高水準のカジノ規制」を謳っていますが、道民を本当に守る規制にはなり得ません。
本質は、海外のカジノ資本が、日本人の資産を求めて参入してくることであり、
カジノは、負け客から巻き上げるお金がないと成り立たないからです。
海外資本が、日本のIRに巨額を投資するのは、それ以上にカジノで収益を得ることを期待するからです。

今年の7月に苫小牧の建設予定地に調査に行って驚きました。
苫小牧市だけど、市内から行くよりも、空港や札幌圏から高速道路を使って行った方が、
よっぽどアクセスが早いのではないかと感じたからです。

昨日、道議会の特別委員会で苫小牧が有力候補地とされたと報道されました。
道内の候補地3カ所のうち、苫小牧が一番集客数と売上額が見込めるからです。
IRの売り上げの3分の2はカジノで、そのターゲットは大半が北海道民、札幌圏の住民が狙われているのです。
道民を不幸にして、北海道の観光振興、経済成長などありえない。

「子どもたちの未来にカジノはいらない」という思いを一つに、
カジノを誘致させないために、引き続き頑張ろうという決議を上げました。